「ほそログ」

かっせ@ほそうで管理人の「旧車ほそうで繁盛記Weblog」+「日常+PC+カメラ日記」

夜のピクニックを観てみた~映画レビュー第8弾

以前、映画化記念キャンペーンでエントリした、恩田陸原作「夜のピクニック」をDVDで観てみました。
http://ec2.images-amazon.com/images/P/B000HA4W2U.01._SCLZZZZZZZ_AA240_.jpg
原作ファンとしては期待と不安がいりまじるわけですが、十分満足いたしました。
ストーリーとしては、全校生徒が80km夜通し歩くという北高伝統行事の「歩行祭」で、悲喜こもごもの青春が繰り広げられるという感じ。

主人公の貴子(多部未華子)は、この歩行祭でひとつの賭けをしていた。それは、腹違いのきょうだいでクラスメイトの融(石田卓也)とひとことでいいから話をするということ。
親友たちの協力とほんのちょっとの偶然で、貴子は賭けに勝ち、誤解が解けて融とともに80kmの歩行祭のゴールを迎える。

まあ、ただそれだけの映画なんですがね。
主人公の貴子も融もせりふが少なく、微妙な表情での演技のみ。原作を読んでいるからこそよくわかるこの微妙な機微、原作読んでない方々にはちょっとわかりづらいかも。

それでも、30超えた今だからこそわかる青春の一瞬のきらめきというか甘酸っぱい思い出を刺激される素敵な映画に仕上がっておりました。
見終わったときに物足りなさが残ったとしたら、それはもっとこの世界に浸っていたいと思ったからです。正常正常。

おススメ度☆☆☆☆
人に言えない秘密を抱えている方、高校時代に歩行祭を経験した方、正直しんどい方、Yahooなどでの大規模キャンペーンで興味を引かれていた方、恩田陸好きの方、去年かけといたおまじないが気になる方、必見ですぞお。
ぜひ原作とともにどうぞ。
ちなみに未見ですが、タイアップでYahoo動画されていた短編オムニバス「ピクニックの準備」も観たいなあ。ピクニックパックなら両方入ってます。お買い得だね。