名曲の条件

について考えてみた。

晩飯を親と食べていたら、ついていたテレビで「家族で選ぶにっぽんの歌」なる番組が始まったからだ。
タイトルを見るなりげんなりしておもわずつぶやく。
「ＮＨＫはまだこんなんやいよんか」

「多くの人たちに愛唱され歌い継がれている"にっぽんの歌"を、幅広いジャンルの歌手が熱唱し、"世代"や"歌のジャンル"を越えて家族でそろって楽しめる「家族で選ぶにっぽんの歌」」
と、ＮＨＫのサイトにある。
ま、しかし「NHKの番組モニター500人を対象にしたアンケートで選ばれた、」ともある。
別に各モニターのお茶の間で会議が開かれて選出されたわけではあるまい。しかも、リクエストはがきを紹介したりしているが、それが何通あったのか表明しないのであってみれば、結局のところは５００人のモニターからのはがきを参考にして「番組ディレクターが選んだ」歌じゃないか。
ＮＨＫはあまりランキング番組をやらない。「スキウタ」で失敗（一回こっきりになった）したりもしてるし。
（ＴＢＳとは大違いですね）そのくせ視聴者からのリクエストをとりたがる。そして結果を公表することはなく、募集したという一点を持って「家族が選ぶ」と銘打つ。まあなんともＮＨＫらしいといばらしいのだが。

と、まあそういう意味で「家族で選ぶ歌？そんなわきゃねーだろ」と思ったわけだ。

んでまあ、わたしの言葉に反応して親父がつぶやく。
「たしかに古いわなあ。こんなん見るんはじいさんばあさんや」
両親を指差して
「なるほどじいさんばあさんや」
「まー祖父さんでも祖母さんでもないけどな」
「ほんまや。ただのとっしょりじゃわ。はよう祖父さん祖母さんになりたいわ」
と、両親にやんわり親不孝を揶揄されたので退散してきてこんな文章をひとりパソコンに向かってつぶやいてみるのである。