「ほそログ」

かっせ@ほそうで管理人の「旧車ほそうで繁盛記Weblog」+「日常+PC+カメラ日記」

餅投げのハナシ

職場で休憩中に餅投げ(餅まき)の話になりまして。
http://www.k-s-net.jp/videolibrary/videolibrary_images/videolibrary_setubun_images/uvs070206-003setubun.JPG
ここいらでは一般的な餅投げといえば、建前(上棟式・棟上げ式。建設途中に棟を上げたら行う)のときに屋根の上や2階から餅をまき、近所の人たちにそれを拾っていただく儀式のことです。神社などの祭りの際にも行われることもありますし、お店などが開店するときにもイベントとして行われることがあります。「もちなげ」「もちひろい」「もちほり」「もちまき」呼び方はいろいろです。

Wikipediaを見ると、餅まき
「餅まき(もちまき)とは、上棟式などの神事に際して集まった人々へ餅をまく行事。由来は、上棟式(建前)などで災いを払うために行われた神事である散餅の儀(もしくは散餅銭の儀)が発展的に広まったものである。神社での祭事においても餅まきは行なわれるようになった。」
とあります。
で、まあ何が話題になったかというと、

もち投げの餅は焼いて食べてはいけない

女性はもち投げをしてはいけない

などという迷信がよく信じられていることについて、それってどーなのよというハナシです。

もちろんお餅はおいしくいただいたらよいので焼いても煮てもそのまま食べても問題ありませんし、女性が投げても何の問題もありません。迷信です。

ここで理屈屋のわたしとしては長口上がはじまるわけですが、簡単にまとめてメモめも。

そもそもこのような俗説が広まったのは、「家を建てると屋根の上に山の神が降りてくるので、山の神の好物である餅をまいてお帰りいただく」というような俗説からきており、「山の神は女性なのでやきもち焼き」などという俗説もあり、そのせいか

山の神がやきもちを焼くので女性は上棟式に上がってはいけない

やきもちを焼かないように拾った餅は焼いて食べてはいけない

てなかんじになっただけなんとちがうやろか、いうハナシです。

なんや、ダジャレかいな

と思ったアナタ!そんなもんです。日本は言霊の国ですからね。ダジャレでも忌み言葉は避けようとする文化があるんですね。

ま、そのへんにいる大人に「どうして女性は上棟式に上がってはいけないのか」と聞けば「女性は穢れているから」などというもっともらしそうで差別的な答えが返ってくるでしょう(個人的経験では100%そうでした・・・)。
ですがー、むろんまったくそんなことはないわけで、ただのダジャレなんですねえ。
大相撲の土俵だって女性が穢れているから上がってはいけないのではなく、土俵の盛り土がいわゆる女性器を連想させるからーが始まりだったのかもしれません。でも、物知りそうなヒトに聞けばそんなエロい話が返ってくるわけもなく、もっともらしそうな答えにヒトは満足して、それに取り憑かれてそれ以上考えずに思考停止しているだけかもしれません。

とまあ由来はまったくそうでないのに、ヒトはよくわからないコトはなんだかそういう人権問題チックな方向に傾いていきがちなんですがー、聞いてみれば「なーんだ」というハナシだったりします。
恐ろしきは思考停止というワナだわなーというハナシでした。(せっかくなのでダジャレで〆てみました)


写真はKSNETさんより