グレートジャーニー ヒマラヤからチベット～ベトナムへ

なんとなく見始めたが、冒険家で医師である関野吉晴氏がメコン川の源流から河口まで下っていっている。
途中、チベット仏教の寺院に寄る。
そこで関野氏が出会ったのは、足に腫瘍がある少女。
痛みで夜も眠れないという。

関野氏は同行パートナーの李さんに聞く。
「こういう少女を救うために、中国はチベットにやってきたんじゃないの？」
李さんはキッパリとそして少し残念そうに
「じゃ、ないです」
と答えた。

ほんの数分のシーンである。
しかし、今、チベットで起きていることを考えると、深い。

と、医師である関野氏は、これで終わらなかった。
しばらくのちに一時帰国した関野氏は、医学会を通じて少女の病状を中国人医師に伝える。

こ　れ　は　・　・　・
続きが気になります。

さらに旅を続ける関野氏のもとに、少女を西寧の大学病院で受け入れ、治療費も民生局が出してくれると連絡があった。関野氏は再び旅を中断し、少女の下に戻る。そして５日かけて車で少女と母親代わりの叔母をつれて病院へ。
幸い、関野氏が心配していた骨肉腫ではなく先天的なものであると診断され、少女は手術に臨む。
手術は成功して２ヵ月後に退院したという連絡と写真が届いていた。