「ほそログ」

かっせ@ほそうで管理人の「旧車ほそうで繁盛記Weblog」+「日常+PC+カメラ日記」

新車購入騒動記’09 の1

新車っても親父が買うんですがね。
まーちょっと我が家的には大騒動になっちゃったんでまー書いとこかと。

なんだか昔親父が借金をするときに無理やり入らされた保険がいっちょ満期になるので、そいつで軽トラックを買い換えるというハナシ。
軽トラックというやつは、農家の我が家には必需品。親父も母も一台ずつ持ってます。
今回は親父の軽トラックがずいぶんくたびれているので買い換えるというハナシ。かとおもいきや、産直市への出荷は雨の日でも便利な屋根とリアハッチがついているライフも使用中。これが今月車検を迎えるので軽トラ一台とともに廃車にして一台買い、減車するのだという。しかし、軽トラだけで屋根つきがなくなると雨の日めんどうじゃん。

「なら箱バンにすれば?」

という息子の一言から騒動は始まった。

軽トラックとライフを廃車にして軽自動車の箱バンを買う。一石二鳥じゃないですか。すると親父はニヤリと笑い、

バモスか?」

とのたまうではないか。
え?バモスなの?アクティバンでもサンバーディアスでもなく?
そして棚からスっとバモスのカタログを出してくるではないか。
http://www.honda.co.jp/auto-lineup/images/pic_vamos.jpg
ホンダ・バモス

そうだった。この親父、実は昔からホンダが大好き。六人兄弟の長男である親父は、成人すると3人の弟たちにクルマを買ってやりながら自分は仕事用のトラックや軽トラックで我慢してきた苦労人(というか貧乏性)。親父によると「ホンダはスバルやダイハツより20万高い」んだそうだ。ゆえに長年あこがれつつもホンダに乗ることなく過ごしてきた。
それでも7年前に中古のボロいホンダの軽トラ(アクティ)を近所の重機屋で激安にて衝動買い。リアルタイム四駆にほれ込んで気に入って乗っていたが4月には車検が切れるしもうクラッチずるずるブレーキもちょびっとしかのこっていない。荷台も傷んでいるし、もう年金をもらう歳になって今度が最後の車選びと心得ている。最後はほしいクルマ、憧れのホンダで締めたい。実用上便利でそんなに高すぎもしない、なによりカッコイイバモス。実は前からひそかに狙っていたバモスを買うのだ!んでさっそうと産直市へ出荷するのだ!とか考えてたんですね。

しかし、バモスが欲しいという親父の提案に、母が反対したのでひと騒動というわけなり。

なぜ母はバモスに反対したのか。
多くの軽トラ・箱バンに興味のない方々には無縁のハナシだけれど、軽トラ・箱バン選びには実は重要なポイントがひとつある。
それは前輪の位置だ。

いつぞやの軽自動車の規格変更の際に、それまで軽トラ・箱バンといえば前輪が運転者のお尻の下にあるフルキャブ型が当たり前だったのが、ホンダやスズキ、ミツビシは足元に前輪があるセミキャブ型にモデルチェンジしたのだ。(スバルとダイハツは今もフルキャブ型のみ。スズキはセミ・フル両方ある。)



前輪が前にあると衝突安全や直進安定性に優れるという利点があるが、運転の感覚は尻下前輪と大きく異なる。知人はみな知っていることだが、我が家の入り口はちょっと入りにくい形状をしている。なので足の前に前輪があるクルマだと左折しての進入時に左側に気をとられすぎていると右前を脱輪しやすいのだ。家族全員一度は落としたことがある。つか、我が家を訪れる人にも落とした人がけっこういるという魔の入り口。(ちなみにわたしは3回落としてます。へたくそめ。あ、バックで出るときに落とすパターンもあり)
が、尻下前輪ならば絶対に脱輪しない。自分の右お尻の下に右前輪があるので、右前輪がどこを通っているのか感じながら回れるのでまず落とすことはないというわけだ。
ゆえに、現在スバルの尻下前輪の軽トラに乗っている母は足元前輪のバモスではいつか絶対右前を落とすにちがいないと反対したのだ。脱輪しなくても毎日毎日冷や冷やしながら左折するのはヤだと。
そしてついには大喧嘩。
バモスや買うても私は絶対に運転せえへんけんな!」
伴侶にそうまで言われては親父もバモスをあきらめざるを得ない。
スバルの営業所へ行き、カタログをもらい見積もりを取り、営業マンが話を詰めにやってきた。
スバル・サンバーディアス


フルキャブ型の箱バン。まさしく農家にふさわしい一台である。
シルバーの同型を持つ親戚があるので、色はシャンパン・メタリック。
フルタイム4WDでATをチョイス。ライフとアクティを下取り、値引きも少々。
余裕で予算に収まる価格に落ち着きそう。

そう、落ち着くはずだったのだが・・・